【グアム3日=永野高輔】札幌初の“ブルーのグッズ”発売プランが浮上した。2日の大宮との練習試合で能力の高さをアピールしたコンサドーレ札幌の新外国人MFブルーノ(26)の名前にちなみ、クラブでは青色のTシャツ、ハンカチなどの新グッズ展開を検討している。助っ人陣でただ一人、無休でキャンプに参加するなど優秀でルックスも渋い助っ人を、スター候補として売り込む方針だ。

 鉄人ゴン、プリンス古田に続く人気キャラクターとして新加入ブルーノを加える。派手さはないがダンディーなルックスと、チームの心臓部ボランチとしての高い能力で、売り出すにはもってこい。しかも、これまでチームカラーの赤黒を生かしたグッズが多かったが、ブルーノグッズは本人が好んで使う青色の商品開発を検討している。

 使用するスパイクも青で本人も「好きな色。なにかあると選んでしまう」というほど。偶然ながら名前が「ブルーノ」でもあることも新プランのきっかけになった。しかもレプリカユニホームなど以外では外国人選手に特化したグッズ開発は例がなく、異例の“抜てき”となりそうだ。

 今季「○○王子」として売り出そうとしていたMF古田が、現在は別メニュー調整中。U-18から昇格したFW三上も右膝内側半月板部分断裂で開幕が絶望。主力として期待されていたヤングパワーが負傷中だけに、あえて今季の顔でもある新助っ人に白羽の矢が立った。おまけに今キャンプは新外国人選手で唯一皆勤賞。前日2日の大宮戦ではチーム初得点の起点となるなど軸として期待され、開幕前から少しずつ名前を売り出していく狙いもある。

 グッズはTシャツやハンカチが有力。ファン感謝イベントのあいさつで披露した片言の日本語「勝ちゅじょ、勝ちゅじょ、勝ちゅじょ~」のせりふ入りが濃厚だ。日本ハム斎藤佑樹が早実時代に呼ばれ、すでに卒業した「青ハンカチ」を継承するというイメージ作戦も視野に入る。ハリウッド俳優デンゼル・ワシントン似のセクシー王子。30代から40代の女性ファンがターゲットになりそうだ。

 石崎監督もこの日、大宮戦をDVDで振り返り「ブルーノがとても良かったので、今日はさらに高い要求を出した」と話した。指揮官の信頼も日増しに上がる「青野」。今後は実力、人気を兼備したMFとしてさらに力を発揮していく。