仙台の手倉森誠監督(43)が24日、宮崎市内で行われた広島と山形の練習試合を視察した。広島は3月5日の開幕戦の相手。その後の練習では、あえて広島の名前を出し、選手たちに開幕を意識させた。

 外に広がって攻撃する広島を想定し、サイド攻撃する相手への守備練習を繰り返した。練習の最後には今キャンプ初、フルコートの紅白戦を実施。「ゴールキックからの競り合いでセカンドボールをいかに取れるかを試した」と手倉森監督。この練習は昨年11月14日、ホームで磐田を3-0で破った前にも行っていた縁起の良い練習で、9日後に迫った開幕戦を見据えた。

 広島戦を見た感想を「DF水本があっという間にゴール前にいることがある。森崎浩司、山岸、高萩のMF陣も調子が良いね」。体は重そうでスピード感はなかったが「開幕ではスピードを上げてくる」と気を緩めることは全くなかった。【三須一紀】