FIFAワールドカップ(W杯)史上初となったイングランドとの「英国対決」に完敗したウェールズのエース、FWガレス・ベール(33=ロサンゼルスFC)が、代表でのプレー続行を誓った。

同国64年ぶり2度目の出場となった大舞台では、2敗1分けとB組最下位での敗退が決定した。それでも、33歳は試合後のインタビューで「必要とされる限りはプレーする」と、まだまだ母国のために尽くすことを約束。続けて、「今が難しい時期であることは明らかだが、またやるんだ。3月から(ユーロ2024の)予選が始まる。もっと長く(W杯に)いたかったが3月からまた戦う」と、2年後の欧州選手権を見据えて力を込めた。

この日は、後半からふくらはぎの張りの影響で交代。後半3失点をベンチで見届けた。現地メディアは、試合直後にテレビカメラを突き飛ばすなど、イライラを隠せなかったベールの様子を伝えた。大会前には、このW杯を最後に引退するのではないかという臆測も流れていた。それでも、「この経験を生かしたい」と言い切って、サポーターの不安を拭い去った。

ページ監督は「失望しないでほしい。これからまた、未来に向けて作っていかなければならない。W杯に出場できたことは選手たちにとって信じられないような成果だ」と、選手たちをたたえ、64年ぶりの出場に胸を張った。