長谷部誠などフランクフルトの選手たちが、トレーニング前後に使用するロッカールームを、スタジアム上階の部屋から地下室へと変更した。これまで使っていた控室は、約6週間の使用禁止に。部屋がカビに覆われていたことが、その理由だという。

大衆紙「ビルト」によると、原因は水道管の破損。漏れた水が壁や床の内部にある保温材にしみこんだまま放置されてしまったため、室内に湿気がこもってしまったという。スタジアムを管理するパトリック・マイヤー氏は「(保温材を)乾燥させたり、定期的に部屋の状態もチェックしていた。本格的な工事は(オフ期間の)夏にやろうと思っていたんだが…」と同紙にコメントしているが、フランクフルトのフレディ・ボビッチ取締役は「ブンデスリーガ1部を戦うクラブとして、このような状態になるのは好ましいものではない。これからシーズンも佳境に入ろうとしている中で、このような出来事は我々の集中力を阻害する」と激怒していたようだ。

しかしビルト紙によれば、この手の問題は今回が初めてではない。スタジアム上階のロッカールームの換気設備は長年故障したままで、シャワーからはレジオネラ属菌も検出されていた様子。近年フランクフルトで監督を務めていたアルミン・フェー、トーマス・シャーフ、ニコ・コバチなど多くの指揮官が、改善を訴えていたという。