ドイツ代表やBミュンヘンで活躍し、昨年1月から古巣シュツットガルトでプレーするマリオ・ゴメスが、サッカー界からの引退を発表したルイ・ファン・ハール氏との思い出を語った。

ゴメスは2009年夏にシュツットガルトからBミュンヘンへ移籍を果たしたが、時を同じくしてドイツ最大のクラブにやって来たのは、その前年まで4シーズンAZを率いていたファン・ハール氏。専門誌「スポーツビルト」によると、新天地での活躍を目指すゴメスに対し、まだ出会ったばかりのオランダ人指揮官から厳しい言葉を投げかけられたという。

「ファン・ハールから、彼の構想では(自分はBミュンヘンの)4番手のFWであるということが告げられた。さらに『お前が移籍することが、すべての者にとってベストな道だ』とも言われたんだ」

スポーツビルト誌によれば、ファン・ハール氏との話し合い後、ゴメスはウリ・ヘーネス会長のところへ相談にいったという。ただし同会長は「私のハートは『お前(ゴメス)はBミュンヘンに残るべき』と言っている」と説得。その後ファン・ハール氏は、開幕から5試合で3ゴールを奪ったゴメスへの評価を改め「お前がこのクラブのナンバーワンのFWだ」と伝えており、ゴメスも「私のキャリアで、おそらく最も大きな勝利だった」と回顧している。