現役時代にドイツ代表歴代最多の150試合に出場した“鉄人”ことローター・マテウス氏が、閑古鳥が鳴くドイツ代表戦について自論を展開した。

マテウス氏は「Sky」の公式サイトに寄稿するコラムの中で「2014年にワールドカップのタイトルを獲得した後、DFB(ドイツサッカー連盟)は一般のファンからドイツ代表を遠ざけ、スター選手を隔離してしまった。ファンとの密接なつながりは、再度構築されるべき。なぜなら代表チームは、みんなのものだからだ」と、客足が遠のいてる原因を分析した。また、自身もハンガリーやブルガリアの代表監督を務めたことがあるだけに、ヨアヒム・レーウ監督の「親善試合を新戦力発掘の場とする」方針には理解を示している。しかし「テストマッチの時、ドイツ代表は控えメンバーで臨むことが多い。それなのに価格が同じであれば、ファンはそのチケットを求めない。ファンは愚かではない。ドイツ代表の試合が満員にならないのは、なんら不思議ではない」と、対戦相手やメンバー構成によってはチケットの値段を下げるべきだと主張した。

さらに同氏は開催地についても言及。2階部分の空席が目立ったベラルーシ戦を振り返り、「ボルシア・パークを選択したのは誤りだったと思う。ベラルーシは(対戦時に)FIFAランキング86位だし、地元の人からとてつもなく大きな関心を集めるような相手ではない。マインツやアウグスブルク、ホッフェンハイムなど、小さめのスタジアムで開催したほうが良かった」とした。