深刻な得点力不足に喘ぐ古巣に向けて、かつての英雄がエールを送った。

大迫勇也が所属するブレーメンは目下17位で、ブンデスリーガ2部降格圏内。失点がリーグ最多の63であることに加え、得点も30で18クラブ最少となっている。

2004年にブンデスリーガとドイツ杯の2冠をブレーメンにもたらし、同クラブで公式戦77ゴールを記録した元クロアチア代表イバン・クラスニッチ氏が、「どうしたらブレーメンは点を取れるのか?」という大衆紙ビルトの問いかけに対し、こう答えたという。

「FWのためにシュート練習の時間を別途設けることもできる。FWにとって大事なのは、成功体験を持つこと。それはトレーニングの中でも手に入れることが可能だ」

13日に行われる最下位パーダーボルンとの一戦に勝利しなければ、ブレーメンの1部残留はより厳しくなる。そんな現状をクラスニッチ氏は「断腸の思い」と表現。「残り4試合のうち3試合は勝たなければならない。そうすれば残留の可能性も出てくる。とにかくまずはパーダーボルンに勝つこと。なぜならその次(第32節)は、バイエルン・ミュンヘンとの試合があるからだ。ひざ、かかと、頭、おしり…体のどの部分でもいい。ボールをゴールに入れることだ。得点の形はどうでもいいんだ」と続けた。