U-21欧州選手権でドイツ代表が優勝したことについて、1日の独紙ビルトは以下のように報じた。 

 ドイツは09年以来2度目となるU-21欧州選手権優勝を決めた。優勝候補筆頭だったスペインに1-0で勝った。

 優勝を決めた後に選手が控室で大喜びする様子を、シャルケのマックス・マイアーがインスタグラムでオンライン中継した。選手はビールを飲みながら「優勝監督、優勝監督、ヘイヘイ!」「カンピオーネ、カンピオーネ!」「世界ナンバーワンは俺たち!」と祝いあった。

 決勝ゴールを挙げたのはヘルタのミッチェル・バイサー。右サイドバックのトルヤンからのセンタリングを頭で合わせた。バイサーはイングランドとの準決勝ではベンチから試合を見守るだけだったが、FWダビド・ゼルケが負傷で出番が回ってきた。「信じられないゲームだ。こんなに戦いきることができるチームを今まで1度も経験したことがないよ」とバイサー。

 優勝に大きく貢献したのがシュテファン・クンツ監督だ。ちょうど21年前、ドイツ代表として欧州選手権優勝を祝ったメモリアルデーに、監督としての初タイトルを手にした。「素晴らしいことだよ。チームにとって本当にうれしいことだと思う。スペインにリズムをもたせなかった」とコメントした。

 クンツはカイザースラウテルン代表取締役というポジションから昨年U-21代表監督となった。当初は多くの疑問も持たれていたが、チームは試合を重ねることに成長し、決勝では優勢と思われていたスペイン相手に試合の主導権を握り続けた。ドイツ協会のラインハルト・グリンデル会長は「話し合いをするよ。彼とは契約を20年まで延長したい」と東京五輪までの継続を明言した。

 U-21代表はベストメンバーをそろえたわけではなかった。ティモ・ウェルナー、レオン・ゴレツカ、ヨシュア・キミヒら8選手はコンフェデ杯に参加。レロイ・サネやユリアン・バイグルは負傷欠場と主力10人を欠く布陣だった。