明確に事実を語る証言者がいないため立ち消えになったと思われていた11年5月のレバンテ-サラゴサ戦の八百長疑惑に関して、バレンシア州裁判所は裁判長に捜査を継続し、立件することを命令したと、14日のスペイン紙マルカが報じた。同紙によると、すべてのことを立証することが難しいことから、八百長疑惑にあるすべての人物に懲役2年、6年のサッカー関与禁止(全世界でのクラブ、代表でのプレー、練習参加の禁止、役員、スポーツディレクター、監督業務禁止)を要求し、近いうちに裁判が行われるという。

 この八百長疑惑には当時サラゴサの監督だったアギーレ元日本代表監督も関与した疑いがあるとされていた。

 スペインでは前科がなく、2年以下の懲役の場合は保釈金を払うことで収監を避けることが多いが、アギーレ氏は同試合だけでなく、13-14年の試合でも買収に関与したと言われており、こちらも有罪判決となった場合、懲役を避けることはできないと伝えている。