サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表のMF香川真司(29)が、ドルトムントからトルコ1部ベシクタシュに期限付き移籍することが31日、決定的となった。

2月1日から今季終了までの期限付き契約となる見通しで、この日午後、ドイツからトルコのイスタンブールに飛び、アタチュルク空港に着いてメディアに囲まれる様子が、地元テレビ局アスポルで放送された。

メディカルチェックを受けた後、正式サインし、両クラブから発表される運びになりそうだ。

トルコ・ヒュリエット紙の電子版によると、ベシクタシュのシェノール・ギュネシュ監督がかねて獲得を希望しており、半年間のレンタルで発生する費用は110万ユーロ(1億3750万円)。今冬の移籍市場が閉まる31日に入り、交渉が進展したという。

ベシクタシュからは昨夏も獲得オファーを受けていたが、断っていた経緯がある。今回は出場機会を求めて承諾。ドイツで首位を走るドルトムントでは今季、ルシアン・ファブレ新監督の構想外になっており、リーグ戦2試合、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1試合、ドイツ杯1試合の計4試合しか出場できていなかった。

一方、フランス1部モナコへの期限付き移籍が一斉に伝えられていた30日の夜になって、同国レキップ紙が「モナコは香川を獲得しない」と電子版で伝えた。「MFジョルジュ・ケビン・エンクドゥ(トットナム)の到着とともに、ドルトムントの日本人MFに至るルートは、この水曜日の夜に閉ざされた」と説明。香川サイドと破談し、ほかの選手を獲得することになったと断定的に速報した。

夢であり、昨年11月から移籍願望を公言してきたスペイン挑戦は今夏以降に持ち越しとなった。現地紙などによると、セビリアなど複数クラブから興味を示されていたが、実現しなかった。その中でトルコの名門ベシクタシュを選択。1903年の創設でリーグ戦の優勝15回を数え、直近では15-16年、16-17年シーズンに2連覇している。今季は現在6位と振るわないことから、昨夏に続いて香川に白羽の矢を立てていた。