ボローニャの日本代表DF冨安健洋(20)は、アウェーのブレシャ戦で最後まで出場して、3試合連続のフル出場を果たした。

冨安は、クラブで定位置となっている右サイドバック(SB)として先発した。開始から自身が守る右サイドを攻められ、大きなミスはないものの前半19分までの2失点は右サイドからと苦しいスタートになり、1-3で前半を終えた。

後半開始2分に左クロスを頭で合わせたが、惜しくもゴール右に外れて得点ならず。その後は相手に退場者を出したこともあり、チャンスを作らせない堅実な守備を披露。チームも後半に3点を加えて、4-3の大逆転勝利となった。

冨安は過去2試合、相手自陣深くまで持ち上がる攻撃性を見せたが、ブレシャ戦では守備に重点を置き、攻め上がることはあまりなく、正確なロングフィードで味方につなげていた。

試合後、ミハイロビッチ監督に代わり、デ・レオコーチが会見した。「最初に失点は、ディフェンスがコンパクトにまとまっていなかった。そして、相手はサイド攻撃を仕掛けてきた。攻撃の時はピッチの幅を使い、右が(右MFの)オルソリーニ、左が(左SBの)ダイクスに任せ、(右SBの)冨安はバランスが必要になった時のセンターバックとして3バックでも、できるようにしている」とコメント。冨安を4バックの時は右SBで、3バックの時は右のセンターバックとして起用できることで、試合中に臨機応変な布陣が組めている。(西村明美通信員)