フィテッセのMF本田圭佑(33)がアウェーのヘーレンフェイン戦に2試合連続で先発したが、チームは競り負けた。前半に2点リードしたが、その後3失点して逆転負けした。

これで本田は、新天地デビューから2連敗となった。

2ボランチの一角で、プレー。中盤の低い位置で、チームにリズムをもたらした。ただ後半は押し込まれる展開で、同34分にラストパスを通したが、味方のシュートがGKに阻まれた。 加入後初のフル出場。中盤で奮闘したが、得点もなく、勝利に導くこともできなかった。後半ロスタイムには加入後初のイエローカードももらった。

これで、リーグ戦は5連敗。期待を背負って迎えられたが、今のところ“救世主”となることはできていない。

試合後、CSKAモスクワ(ロシア)時代にも監督と選手としてともに戦い、今回も本田の獲得を強く望んだロシア人のレオニード・スルツキー監督が不振の責任をとって辞任を表明。同監督は「フィテッセでの仕事を辞める。オランダリーグとオランダサッカーにさよならを言わなければならない。すでに選手にはロッカー室で伝えた。彼らがどう思っているか分からないが、とても静かだった」と自ら口にした。

本田にとってはわずか2試合で、特別な関係で結ばれた恩師が去り、大きな後ろ盾を失うことになる。本田は恩師が去ることについて「これが現実なのでしっかり受け止める。個人的には『今日負けたら(監督の辞任が)あり得るな』と思って挑んだ。負けた場合には辞めるということは予期していないことではなかったので、そういう意味でも責任というか、彼がいたから(フィテッセに)来たという意味では、状況を救ってあげられず非常に残念には感じている」と話した。