ハノーバーMF原口元気(28)は、アウェーでMF宮市亮(26)のザンクトパウリ戦にフル出場した。宮市もフル出場。ハノーバーが1-0で勝利した。

前節ダルムシュタット戦で今季初得点を決めた原口はトップ下で先発。大きなジェスチャーで味方にパスを要求するも、縦パスが入ることは皆無だった。後半15分には宮市からボールを奪い、1分後には相手のカウンターを阻止するなど、守備面での貢献は目立った。

原口の一問一答は以下の通り

-苦しい中で、勝ち点3

原口 やっと今日、ツイてたというか、運が。今までも、良いゲームはしてて勝てない試合が多かったけど、今日は相手のほうが上回ってた。逆に(ハノーバーに)運があったし、サッカーってそういうもんかな、って思うけどね。キツかった。

-トップ下で入ったが、守備にまわる時間が多かった

原口 いや、もう前半から全然ボール入ってこないし、ただ(ボールを)追いかけ続けてる感じだったから。相手もロングボールばっかだから、ちょっと大変でしたけどね。セカンドボール、セカンドボール、セカンドボールで終わった感じ。でも、それもサッカーなんで。相手も相当なテンションで来たから、こういうゲームになると思ったけど、予想以上に自分たちがうまくやれなかった。でも、まあこんなもんだよね、ロングボール蹴られると。ウチもロングボールしか蹴らないし。(自分のところにパスが)入った時はシンプルにやって、次の攻撃につなげようとしてたんだけど。まあ勝ったから。

-前節はボランチ。あの試合では原口選手が低い位置で顔を出して、ボールを受けて、周りに散らす役割を担っていた。

原口 (前節は)いつもの倍くらいボール触ってたからね。そう考えるとやっぱり、チームとしてはうまく攻撃できてたと思うし、自分としても手応えはあったんで。もしかしたら後ろのほうがいいのかもしれないけど。前だと結局、(ボールが)入ってこないから。どれだけ良い位置を取っていても、入ってこなくては意味ないんで。ジレンマですよね。後ろに下がるのもアレだし、前にいても入ってこないし。まあ、どうなるか次も。

-次の相手はアウエ

原口 アウエか。ちゃんとしてるチームだと思う。デュッセルドルフにいた時からそう思ってた。ちゃんと自分たちのやりたいことを持っているチームで、(クラブの規模が)小さいながらに頑張ってる。今日はもう、全部球際(での攻防がメインだった)。球、ほぼ浮いてるし。走る、ぶつかる(ばかりだった)。これはこれで見てるほうは楽しい、盛り上がるのかもしれないけど。理想は良いサッカーをして勝つことだけど、現状どこで出るか。

-個人的には調子も良さそう

原口 まあ、いろいろやってるものが形になってきているので。間で受けることとか、首を振るとか、本当に初歩的なことだけど、すごく意識してトレーニングからやっていて、それを何カ月かやってるうちに、受けた時のクオリティーはだんだん上がってきていると思うんで。それを形にしないといけない。まあ1つ1つ。勝ったことはポジティブなんで。これが1ポイントとか0ポイントだと、めちゃくちゃキツイけど、勝てたことが唯一。まあ頑張った甲斐があった。

-あとは、今季まだ勝っていないホームで勝ちたい

原口 次だね。どれだけ(勢いに)乗れるか、ここから。(ウインターブレークまでに勝利が)ポンポンポンといけたらね、来年に向けて希望が持てるかなと思うんで。

(鈴木智貴通信員)