22年ワールドカップ(W杯)カタール大会で使用される4番目のスタジアム、アハマド・ビン・アリ・スタジアムが、カタール建国記念日の18日にオープンした。国内3大タイトルのうちの1つ、アミール杯決勝が開催され、シャビ監督率いるアルサドが2-1でアルアラビに勝利。17度目の優勝を飾った。

カタール第2の都市アルライヤンに建設されたアハマド・ビン・アリ・スタジアムは収容人数4万人。商業施設モール・オブ・カタールに隣接し、地下鉄駅からも徒歩圏内と便利な立地だ。この日は新型コロナウイルスのまん延を防ぐため、ソーシャルディスタンスをとった上で、半分の2万人のファンが集まった。

スタンドには国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長や、欧州連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長、サミュエル・エトー氏、ティム・ケーヒル氏らも詰め掛け、試合前には音楽、パフォーマンス、花火、ライティングなどで華々しいセレモニーが行われた。

FIFAのインファンティノ会長は「素晴らしいスタジアムで、信じられないような雰囲気だった。観客席もピッチに近く、ソーシャル・ディスタンスをとった中でも試合の白熱ぶりが伝わってきた。W杯に向けて完璧なスタジアムだと思う。カタールは中東で初めての、そしてアジアで2度目のW杯開催へ万全の準備を行っている」とたたえた。