22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の公式アンバサダーを務める元ブラジル代表DFカフー氏(50)が、今夏の東京オリンピック(五輪)開催方法を模索する日本に向け「カタールの安全手順を見習うべき」と提言した。
カタールは昨季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝、そして現在行われているクラブW杯を有観客で開催することに成功。W杯へ向けても万全の準備を行っている。
カフー氏は「カタールは世界保健機関(WHO)、国際サッカー連盟(FIFA)とも連携しながら、とても優秀な大会運営をしています。ここに来る人々、そしてもともとカタールにいる人たち、全員が安全に大会に参加できるような運営です。日本もカタールが行っている正しい手順を踏襲すべきです」と強調した。
ACLもクラブW杯も選手、関係者と外界を完全に遮断した「バイオ・セキュア・バブル」と言われる環境下で開催された。試合前検査を含め、頻繁に検査を行い、ホテルでのチームメート同士の接触すらも制限。部屋は1人1部屋で、ミーティングはオンラインか、ソーシャルディスタンスを取った上で屋外で行われた。
一方、スタジアムを訪れるファンには新型コロナウイルスの陰性証明書の提示を求めた。現在はウイルスに対するワクチンの接種が広く行われており、スタジアムに入場する際のルールは今後微調整されていく見通しだ。
日本は今夏の五輪に加え、12月にはクラブW杯開催も控える。ワクチン接種の予定や確保できる数量が不透明で、1日のPCR検査数も他国に比べて少ない日本にとって、カタールと同等の安全規約を導入するのはハードルが高いと言わざるを得ない。
ただ目の前の成功事例に学ばない手はない。ブラジル代表が最後にW杯で優勝した02年日韓大会で主将を務めたカフー氏は「決勝戦で優勝トロフィーをかかげた時のことははっきり覚えています。ブラジルの人々だけでなく、みなさんが覚えてくれていると思います」と日本での思い出を振り返り、日本の安全な大会運営に期待した。

