バルセロナは10日、スペインリーグ第30節でレアル・マドリードとアウェーで対戦し1-2の敗北を喫した。試合後、ロナルド・クーマン監督(58)が後半の判定について不満を口にした。

クーマン監督は後半、Rマドリードのペナルティーエリア内でブライトバイテとメンディが交錯したプレーなどについて、「もし君がバルセロニスタ(バルセロナサポーター)なら熱くなるだろうし、2つの判定に大きな不満を持っているはずだ。しかし、その前に私が言いたいのは、我々は前半、守備も攻撃も良くなかったということだ。一方、後半は改善された。ただ私が望むのは正しく判定されることだ。あれはPKだったし、ロスタイムがわずか4分間しかなかった。主審に問題があったので、もう少し長くても良かったと思う。PKは明らかだった」と見解を述べた。

見逃されたと感じているPKの判定が勝敗に影響したかについては「もちろんあの判定は決定的だよ。もしそうでなければ2-2になっていたからね。PKは本当に明らかだ。もしつかまれていなければ、あのように転ぶなんてあり得ない。私には副審が10メートルのところにいたのに何も見ていなかったことや、主審がVARに確認しに行かなかったことが理解できない。主審はすべてを見ることなどできないが、主審を助けるためにVARがある」と怒りをあらわにしていた。

リーグ優勝の可能性については「私は楽観的だ。まだ8試合残っている。我々はリアクションを示し、戦うつもりだよ」と、十分にチャンスがあることを強調した。バルセロナのリーグ戦成績は30試合20勝5分け5敗の勝ち点65。Rマドリードに敗れたことにより順位で逆転され、3位に落ちている。(高橋智行通信員)