18年W杯王者のフランスはハンガリーと1－1で引き分けて1勝1分け、この時点での決勝トーナメント進出は決められなかったが、F組首位としている。

序盤からエムバペやグリーズマンを中心に好機をつくったが、なかなか得点できず、前半ロスタイムに失点してしまう。後半21分の同点弾は、GKロリスのロングキックからエムバペに球が渡り、ペナルティーエリア内右から横パス、対応したDFのクリアが中途半端になり、こぼれ球に走り込んだグリーズマンが蹴り入れたものだった。その後も好機はあったが、勝ち越せなかった。

ボール支配率61％で、15本のシュートを打ちながら枠内は4本だった。

主将のGKロリスは「こういう試合で相手に先制されると難しい。相手は組織だっていたし、大観衆の助けもあって気持ちが入っていた」と振り返った。この日は相手の地元で6万人以上の観客が入っていた。「勝ち点3が欲しかったので残念だが、前向きにならないといけない」。初戦で強敵ドイツを下しており、第3戦には前回大会覇者ポルトガルと対戦するだけに、2連勝で決勝トーナメント進出を決めたかったのが、本音だろう。

デシャン監督は強気なのか、悔しさを隠したいのか、「満足している。結果には満足していないが、負けなかったし、勝ち点を上積みできた。第3戦に向けて少しは余裕が持てるかもしれない」と話していた。

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