マジョルカが今夏新たに、ビリャレアル所属のスペイン人FWフェル・ニーニョ(20)を来年6月30日までの1年間の期限付き移籍で獲得することが濃厚になったと、マジョルカの地元紙ウルティマ・オラ電子版が17日に報じている。

ルイス・ガルシア監督がスペインリーグ開幕直前の記者会見で、FWをひとり必要としていることを明かしていたため、クラブがその要望に応える形になっている。

フェル・ニーニョはパルマ・デ・マジョルカ生まれで、父親は1998年から2006年までマジョルカでセンターバックとして活躍したフェルナンド・ニーニョ氏。2016年にビリャレアルの下部組織に加入し、2020年1月25日のアラベス戦でスペインリーグデビューを果たした。昨季前半戦、期限付き移籍で所属した久保建英と一緒にプレーし、今季再びチームメートになる可能性が高くなっている。

昨季の公式戦成績は28試合8得点(スペインリーグ17試合3得点、国王杯5試合3得点、欧州リーグ6試合2得点)。今季はジェラール・モレノが健在で、新加入のディアがレギュラーの地位を獲得し、パコ・アルカセルが3番目のFWとして残るため、ほとんど出番がないとみられている。

フェル・ニーニョが加入した場合、マジョルカにとってグレイフ、マフェオ、ジャウメ・コスタ、アマト(昨季は期限付き移籍で所属し、今季完全移籍で加入)、アンヘル、久保、バタグリアに次ぐ今夏8番目の補強選手となる。(高橋智行通信員)