昨季までウルバーハンプトンを率い、今季からトットナムを指揮するヌーノ・エスピリト・サント監督(47)が、イングランド協会(FA)やプレミアリーグなどが認知症防止のために合意した練習中のヘディングに関するガイドラインを無視していることを告白した。

ヌーノ監督は24日、26日に行われるアーセナルとの北ロンドンダービーに向けた記者会見に出席。「チームにはセットプレー時の守備の向上が必要だ」と話した。

メディアから「そのために、どうやって練習しているのか?」と聞かれると「良い質問だ。だから我々は非公開で練習している」と話し、「練習中の激しいヘディングは週に10回まで」とするガイドラインを無視し、セットプレーの守備の練習をしていることを告白した。

同監督は「認知症につながるとされていることについては懸念している。大きな問題だ。だがヘディングはサッカーの一部。正直言って選手たちが何回ヘディングをしているかなんて数えたことはない。この発言で自分がトラブルに巻き込まれるかもしれないが、ジャンプしたり、ヘディングしたりするのはサッカーの一部だ」と話した。

協会とリーグで合意しているガイドラインだが、現時点で強制力はない。また英デーリーメール電子版によると、ガイドラインを無視しているのはトットナムだけではないという。