バルセロナの新監督に就任したことが正式に発表されたクラブOBのシャビ・エルナンデス氏(41)が6日、意気込みを口にした。スペイン紙「ムンド・デポルティボ」が報じた。カタール・ドーハの空港で、取材を受けたシャビ氏は「世界最高のクラブは勝たなければならない。我々は選手たちが満足してくれるよう努めていくつもりだ。勝利という目標を持ってハードワークしなければならないことは明らかだ。私は非常にポジティブで、物事を成し遂げるためには努力は当たり前のことだと思っている」と話した。

元スペイン代表MFである同氏はクラブの下部組織出身で、17シーズンに渡り、プレーした。カタール1部アルサドを率いていたが、前日5日までにバルセロナが契約解除金を支払ったことで、合意に至った。「とても幸せだよ。想像してみてほしい。私のキャリアの中で最大のチャレンジであり、バルサが示してくれた信頼にはとても感謝している。彼らはドーハに来て、契約解除のためにそれぞれの役割を果たした。これから全てがうまくいくことを願っているよ」と感謝の意を示した。

「本当にクラブの歴史の中で最高の瞬間ではないが、結局のところ私も悪い状況を経験したことがあり、それを踏まえた考えを選手たちに説明したい。問題はチームワークにあると思う。私は大きな意欲を持って、それらの問題に取り組みたい。しかし、チーム全体と話し合って彼らがどんな状況なのかを把握する必要がある」と現在の課題を指摘するなど、既に動きだしている。

シャビ氏との契約は24年6月30日まで。現地時間8日に記者会見や一般公開のイベントに出席する予定で、ファン、サポーターにお披露目される時は近い。

◆シャビ・エルナンデス 1980年1月25日、バルセロナ郊外のテラッサ生まれ。91年にバルセロナの下部組織入りし、98年にトップ昇格。99年ワールドユース(現U-20W杯)では決勝で日本を破り優勝。00年11月オランダ戦でスペイン代表デビュー。10年W杯南アフリカ大会優勝。15年にカタール1部アルサドに移籍。国際Aマッチ通算133試合13得点。170センチ、67キロ。