トルコで合宿中のウクライナ1部シャフタル・ドネツクが、ウクライナ政府バックアップのもと「平和のための世界ツアー」をスタートする。
シャフタル・ドネツクはまず9日にギリシャ1部首位オリンピアコスと同国ピレウスで親善試合を行う。試合の収益はロシアの侵略によって避難を余儀なくされた難民たちのために寄付されるという。
ウクライナのクレバ外相は「“フットボール外交”によって世界中の何百万人ものファンがウクライナをサポートしてくれるでしょう。それはとても重要なことです」
「この慈善ツアーを通じ、ロシアによるウクライナへの侵略に世界中の注目を集め続け、ウクライナ軍への資金も募るつもりです」などと話した。
シャフタル・ドネツクはオリンピアコス戦の後はフェネルバフチェ(トルコ)、ハイデュク・スプリト(クロアチア)、レヒア・グダニスク(ポーランド)との対戦を控えている。また対戦相手は未発表だが、その後もツアーは続く。欧州の複数クラブが対戦をオファーしており、下部組織の選手を預かってもいいという提案も寄せられているという。
オリンピアコスは9日の試合について「平和のためのフットボール ウクライナでの戦争を止めよう」と題し、チケットは10ユーロ(約1300円)で販売されている。
シャフタル・ドネツクは12月中旬から公式戦を行っていない。国際サッカー連盟(FIFA)は戦争が始まってからルールを変更し、ウクライナのクラブでプレーする選手たちがどこのクラブとも契約ができるようにした。
ブラジル人選手を中心としたチームづくりをしてきたシャフタル・ドネツクだが、現在はFWテテをリヨンへ期限付き移籍させている。またブラジル出身でウクライナ国籍を取得して同国代表にもなったFWジュニオール・モラエスはコリンチャンスへと完全移籍した。
戦争以前から親ロシア派がドネツク州を支配していたため、シャフタル・ドネツクはすでに14年に本拠地ドンバス・アリーナを離れ、近年はキーウ(キエフ)で活動していた。クラブは戦争が始まって以来、現在までに14億フリヴニャ(約59億円)を人道支援や軍への資金として提供している。


