レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(63)が4日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)シャフタル・ドネツク(ウクライナ)戦の前日会見に出席。ライバル・バルセロナのシャビ監督が発した言葉に反論した。スペイン・マルカ紙が報じた。

シャビ監督は欧州CLインテル・ミラノ戦の前日会見で「(優勝するのは)欧州CLの方が難しいと思うが、スペインリーグの方がよりフェアな大会だ。メッシが言っていたと思うが、欧州CLは必ずしもベストのチームが勝つわけではない」と話していた。

この発言について聞かれたアンチェロッティ監督は「それについては意見できない。誰もが自分の意見を持っているから。私にとって良いサッカーをするということは、うまくパスを回すことだけではなく、たくさんの要素がある。特に欧州CLでは、ひとつのことだけうまくいっても成功を収めることはできない。欧州CLはベストのチームが勝つ大会だと言った方が分かりやすいだろうね」と反論した。

アンチェロッティ監督は「私はいつも欧州CLに勝ちたいと思ってきた。スペインリーグも重要だが、欧州CLはサッカー界で最も重要な大会だ」とした上で「欧州CLは細かい部分が大事であり、運がいいとか悪いとかいう問題ではない。運の話をするといろいろなものが見えなくなる。もし私が(2日に同点に終わった)オサスナ戦はPKに失敗したので不運だったと言ってしまうと、それは自分たちのボールリカバリーの悪さや、オサスナのプレーがとても良かったことを隠してしまう。チームのメンタリティーが非常に強ければ、そのような細かい部分もコントロールすることができる」と見解を述べた。(高橋智行通信員)