レアル・マドリードがビリャレアルのナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼ(24)に興味を示しているとスペイン紙アスが6日に報じた。

Rマドリードではここのところ、アセンシオ、マリアーノ、アザール、ベンゼマのFW4人が立て続けに退団し、残るFWはビニシウスとロドリゴのブラジル代表勢2人のみとなった。現時点で今夏、攻撃陣ではエスパニョールのホセルの加入が決定的となっており、今季までミランに期限付き移籍で所属していたブラヒム・ディアスの復帰が見込まれているが、追加の補強が必要となっている。

現在トットナムのケインやチェルシーのハバーツなどが獲得候補に挙がるが、さらに今季のスペインリーグで大活躍を見せ、サンティアゴ・ベルナベウで対戦した際に素晴らしいパフォーマンスを発揮したチュクウェゼをさらなる補強候補のひとりにしているとのことだ。すでにビリャレアルに移籍の可能性を探るため、ビリャレアルに問い合わせ済みだという。

チュクウェゼの契約解除金は8000万ユーロ(約120億円)に設定されているが、ビリャレアルとの契約が来年6月30日までと今夏で1年を切るため、Rマドリードは約4000万ユーロ(約60億円)で獲得できる可能性があると同紙は伝えている。

しかし実際にチュクウェゼが加入した場合、右ウイングのポジション争いは熾烈(しれつ)を極めることになるだろう。その理由はロドリゴやバルベルデに加え、今夏加入するかもしれないハバーツやブラヒム・ディアスも同ポジションでプレーする可能性があるからだ。

チュクウェゼは今季、公式戦50試合、3262分出場し、13得点11アシストという非常に素晴らしい成績で終え、チームが今季のスペインリーグで5位になり、来季の欧州リーグ出場を獲得したチームの成功に大きく貢献した。(高橋智行通信員)