パリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ(25)が今夏に他クラブに移籍する場合、高額の年俸や契約ボーナスを要求するつもりだと9日、スペイン紙アスが報じた。

来季の移籍先としてレアル・マドリードが有力候補に挙がる中、同紙は、エムバペがサッカー界で最高給を受け取る選手の1人になることを熱望していると伝えた。今季終了後にパリ・サンジェルマンとの契約が満了した後に移籍するクラブに対し、税込みで5000万ユーロ(約77億5000万円)、手取り計算で2500万ユーロ(約38億7500万円)の年俸、1億2000万ユーロ(約186億円)の契約ボーナスに加え、肖像権を中心としたさまざまな報酬を要求するという。

この年俸を現在と比較した場合は、3分の2程度と低くなるが、莫大(ばくだい)な金額には間違いない。エムバペは22年5月にパリ・サンジェルマンとの契約を延長した際、税込み年俸7200万ユーロ(約111億6000万円)、契約延長ボーナスとして1億3000万ユーロ(約201億5000万円)を受け取っている。

さらに、この契約にはチームにとどまる年数に応じて増加するボーナスも含まれている。その内容は、初年度7000万ユーロ(約108億5000万円)、2年目8000万ユーロ(約124億円)、3年目すなわち25年まで残留した場合は9000万ユーロ(約139億5000万円)を受け取るというもの。

このうち、1年目はすでに受け取り済みで、2年目はアルケライフィ会長との話し合いで放棄したとされている。そしてエムバペが希望した場合にのみ延長される3年目に関しては、今季終了後の退団が濃厚のため、受け取る可能性は低そうだ。(高橋智行通信員)