パリ・サンジェルマンとの大一番に先発出場したレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)について、クラブの地元紙は「この試合の大きな失望の1つ」と低評価した。

アウェーでの第1戦を0-2で落としていたRソシエダードは5日、ホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦第2戦でパリ・サンジェルマンと対戦するも1-2で敗れ、2試合合計1-4で大会から姿を消すことになった。

先週末のセビリア戦で温存され、公式戦2試合ぶりの先発出場した久保は、いつも通り4-3-3の右ウイングでプレーした。相手の厳しいマークに手を焼き、思うようなプレーができない中、前半終了間際にミドルシュートを放つが、惜しくも枠内に飛ばなかった。最後まで走り続けたものの、流れを変えるような活躍を見せることはできず、キャリア初の欧州CLを終了した。その通算成績は全8試合(先発7試合)、563分出場、得点、アシストともになしとなっている。

クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアはこの日の久保について、「この試合の大きな失望の1つとなった。彼は違いを生み出すために選ばれた選手だったが、その役割を果たせなかったため、自分のマーカーに2枚目のイエローカードを出させるところまでいけなかった。ほとんど不可能なゴールを狙い、ゴールラインまでたどり着けなかった」と評し、4点(最高10点)をつけた。

レミーロがチームトップの6点。続いて、ル・ノルマン、ハビ・ガラン、スビメンディ、ミケル・メリーノ、オヤルサバルが5点、トラオレ、スベルディア、ベッカーが久保と同じ4点、ブライス・メンデスがチームワーストの3点。途中出場のトゥリエンテス、バレネチェア、パチェコ、アンドレ・シウバ、オラサガスティは採点なしだった。

久保はこの後、気持ちを切り替えて9日にアウェーで行われるスペインリーグ第28節で19位グラナダと対戦する。(高橋智行通信員)