【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードFW久保建英(22)はフル出場したが無得点に終わり、逆転での8強進出はならなかった。強豪パリ・サンジェルマン(フランス)にホームで1-2と敗れ、2戦合計1-4で敗退した。
この試合を見越し先週末のセビリア戦で温存された久保は、公式戦2試合ぶりに先発復帰し、いつも通り右ウイングでプレーした。
立ち上がりから右サイドで攻撃に絡んでいき、縦への突破は許してもらえないものの、逆サイドに好パスを送り、うまくボールをキープしてファウルを誘発した。
しかし、前半15分にエムバペに先制点を許したあたりから状況が一転。パリ・サンジェルマンに流れを奪われたことで守備に追われる時間が長くなり、前半42分にスライディングタックルで相手を倒してイエローカードが提示された。
苦しい時間が続いた後、前半終了間際にチャンスが訪れる。右サイドでパスを受けると、そのままカットインしてペナルティーエリア手前から左足で強烈なシュートを放ったが、わずかにゴール左を外れていった。
久保は後半も右サイドでプレーしたが、パリ・サンジェルマンに主導権を握られたことでほとんどパスを受けられず、守備の時間がさらに長くなっていた。フル出場したものの、前半のような見せ場を作ることができず、今季の欧州CLを終了した。
久保のプレー詳細は次の通り。
<前半>
8分:久保が左に出したパスからベッカーがクロス、ゴール前で合わせようとしたが、惜しくもDFに寸前でクリアされる。
9分:久保がファウル。
10分:久保、ヌーノ・メンデスにファウルを受ける。
13分:右サイドでボールを受けた後、ゴール前にラストパスを送るもクリアされる。
28分:相手のパスミスを拾った後、突破を図った際、ヌーノ・メンデスのイエロー誘発する。
31分:ペナルティーエリア手前で倒されるもファウルの笛なし。
32分:中央から相手DF裏にパスを狙うが、球足が長く味方に合わず。
42分:ゴール前にパス送るがDFにカットされる。
42分:タックルでヌーノ・メンデスを倒しイエローカードを受ける。
46分:右サイドからミドルシュートを放つ。惜しくもゴール左に切れる。
<後半>
43分:クロスを入れるがDFにクリアされる。
44分:右サイドでボールを保持。味方につないだパスからゴール前へシュート性のクロスが入り、最後はこぼれ球をミケル・メリーノが左足で蹴り込む。