【マドリード=高橋智行通信員】アトレチコ・マドリードが、バルセロナとのスペイン対決を2戦合計3-2で制し、2016-17年以来9年ぶりの4強入りを果たした。
元フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(35)が、決勝点を演出した。
立ち上がりから防戦一方。0-2とされた上にさらにピンチを迎えた状況で、前半31分に中盤からダイレクトで右のオープンスペースへスルーパスを通した。これを受けたMFジョレンテからゴール前のMFルックマンに渡り、この日唯一の得点が生まれた。この1点が結果的に勝利を決定付けるものとなった。
グリーズマンは今季終了後に米MLSのオーランド・シティーへ移籍する。ここで敗れれば、最後の欧州CLとなるところだったが、その旅路はまだ続くこととなった。
シーズン終了を待たずオーランド・シティーへの早期移籍の可能性もあるという中、シメオネ監督は会見でこう話した。
「アントワーヌとは何度も話し合っている。彼は私が愛していることを知っているし、彼は天才なので、私は皆さんの前でそのことを明言したんだ。時間が経つにつれ、我々がかつて天才を擁し、そして今サッカーの天才を擁していることに気づくはずだ。彼は違いを作れる選手だよ。前回の欧州CL準々決勝バルサ戦の2ゴールや、準決勝バイエルン戦のゴールを思い出す。彼は信じがたい選手だ。このクラブで残された時間の中で、彼が求めているものを神様と運命が与えてくれることを願っている」
“天才”との残された時間を慈しみ、欧州初制覇へ歩を進めていく。

