【マドリード=高橋智行通信員】アーセナル(イングランド)はVARによって、絶好の勝ち越しのチャンスは消滅した。

PKの応酬となった一戦。アーセナルが前半44分にFWギョケレスが倒され、PKで先制すれば、後半11分にアトレチコ・マドリードFWフリアン・アルバレスにPKから同点とされた。

そしてアーセナルは劣勢の中で迎えた後半33分だった。途中出場のFWエゼがパスを受けた際に足を伸ばしてきたAマドリードDFハンツコと接触によって倒れた。マケリー主審は即座にPKの判定を出した。しかしVARでハンツコの足が触れていないのでは?というサポートがあり、マケリー主審はオンフィールドレビュー。繰り返し見直し、別角度からもチェック。ハンツコの足は接触していないとの認識を強めて取り消しとなった。

これが第1戦の勝負を分ける判定となった。

アルテタ監督は試合後の会見で「もうひとつのPKの笛が吹かれなかったこと、VAR確認後に取り消されたことは非常に腹が立っているよ。他のケース同様、明らかなPKだった」と不満の色を鮮明にした。

さらに「PK判定の基準の違いに驚きはあるか?」と問われると、こう回答した。

「もしそれがUEFA(欧州サッカー連盟)の基準なら受け入れる。プレミアリーグではPKではないのに、欧州カップ戦ではPKにならないというのは理解に苦しむが、それは受け入れている。しかし、その後については理解できない。接触があったのに、判定を覆すためにVARで何度も確認しなければならないというのは理解不能だ」

実力が拮抗する2チームの戦いは、紙一重のところでドローとなった。5月5日(日本時間6日)の第2戦はさらに激しい戦いとなりそうだ。