【ナッシュビル近郊(米国)12日(日本時間13日)】日本(FIFAランキング18位)の至宝が、大会の主役に名乗りを上げる。日本代表MF久保建英(25=Rソシエダード)が、日本時間の明日15日午前5時(当地14日)キックオフの1次リーグ初戦オランダ戦(同8位)に向けて、ベースキャンプ地でボール回しなどに取り組んだ。チームは試合会場のダラス入り。悪天候もあって移動便が遅延するトラブルはあったものの、決戦の地に到着した。離脱したMF遠藤に代わって追加招集されたFW町野も合流、全員がそろった。

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練習開始時に降っていた雨はやみ、試合会場へ出発する頃には晴れに変わっていた。冒頭15分間だけの報道公開だったが、久保の状態は良さそうだった。締まった表情でボール回し。巧みな技術で、奪われない。練習後も、充実感たっぷりに移動バスに乗り込んだ。

25歳。幼少期から天才少年と騒がれた「至宝」が、全盛期に差しかかるタイミングで2度目を迎える。

「相手の主軸にもよく知った選手がいたりして、前回は初めまして感がありましたけど、今はW杯に出て当たり前だと思えるくらいの選手になれている」

前回22年のカタール大会は、初戦と第3戦に先発も前半だけで交代。決勝トーナメント1回戦にいたっては体調不良でメンバー外となり、ホテルで観戦した。

「ちょっとのまれましたね。いろんな国の人が入り乱れて、ワーッて盛り上がっているのが、ちょっと普段の試合とは違った気がして。試合も大規模なお祭りみたいな感覚になって、ちょっと戸惑いというか雰囲気に見とれてしまった、みたいな感じはありました」

肩に力が入っていたのか? と問われると「前回は肩を脱臼していたので、力が入んなかったけど(笑い)。どうでしょう。こんな軽口を言えるくらいにはリラックスしているとは思います」と今回は自然体だ。

育成年代から数々の世界大会を経験してきた久保にとっても、W杯は特別だった。あれから3年半。日の丸の中心となって迎える。

さらには大会の主役に躍り出るほどの活躍が期待される。今大会の公式ソング「Dai Dai」のミュージックビデオに出演。アルゼンチン代表FWメッシやフランス代表FWエムバペ、ノルウェー代表FWハーランドらと“共演”し、世界的スターの仲間入りを果たした。「口だけ言っても始まらないので、まずは入りからプレーで見せたい」。久保のW杯が、いよいよ幕を開ける。【佐藤成】

◆22年W杯カタール大会の久保VTR 1次リーグ初戦のドイツ戦に2列目の左で先発。0-1で迎えた後半開始と同時に戦術変更のためDF冨安と交代し、チームの逆転勝利をベンチで見届けた。ターンオーバーした第2戦のコスタリカ戦は出番なし。第3戦のスペイン戦は右シャドー(トップ下)でスタメンも、序盤から支配されてボールを呼び込めず。1点を先制された前半だけで退き、後半の逆転劇をベンチから見守った。決勝トーナメント1回戦クロアチア戦は体調不良のためベンチ外だった。