「地図上でボスニア・ヘルツェゴビナがどこにあるか知らない」と誇らしげに主張して炎上した米国のリポーターが、その後謝罪した。

米ヤフーによると、ロサンゼルスのテレビ局ABC7の女性リポーター兼キャスター、アビゲイル・ベレス氏は、目前に迫った2026年ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ対米国(7月1日)の試合に向けてこの発言を行った。

この放送の切り抜き動画が拡散され、人々はベレス氏が自身の無知を誇りに思っているようだと批判した。そして同氏は27日にSNSに投稿した声明の中で謝罪した。

「ワールドカップの話題で少し盛り上げようとしたつもりが、行き過ぎてしまい、放送中に無神経で不適切な軽率な発言をしてしまいました。ボスニアの人々とボスニア代表チームに謝罪します」

「ワールドカップは世界中のコミュニティーを団結させるためのものであるべきですが、私の発言はその精神を反映したものではありませんでした」などと記した。

ベレス氏の発言は、25日に米国がトルコに敗れたことを受け、カリフォルニア州ロングビーチから行われた中継内でのものだった。

米国は敗れたにもかかわらず1次リーグを首位で通過し、サンタクララでのボスニア・ヘルツェゴビナとの対戦が決定した。

26日にボスニアのサッカー系アカウントがこの番組の切り抜き動画を投稿したことで、ベレス氏の発言は一気に拡散された。

同氏は番組内で「ボスニアについて言えることは一つ、地図上でどこにあるか指すことはできません。ボスニアのことは何一つ知らないし、知りたくもありません。なぜなら、チームUSAが戻ってきたからです。私たちは史上最強のチームで戻ってきました」

「覚悟しなさい、ボスニア。あなたたちはこんな展開、望んでいないでしょうけど。望んでいなくても、私たちがたたきのめしてあげます」などと語ったという。

ボスニア・ヘルツェゴビナは、紛争と暴力の長い歴史を持つバルカン半島に位置している。1992年にユーゴスラビアからの独立を宣言。独立国としてボスニア・ヘルツェゴビナがW杯に出場するのは、2014年のブラジル大会に続いて今回が2度目となる。今大会では、カナダとの引き分けとカタール戦での勝利によりB組3位に入り、同国初の決勝トーナメント進出を果たしている。