日本(FIFAランキング18位)がブラジル(同6位)に1-2で屈した。前半29分にMF佐野海舟(25=マインツ)が先制点を奪い、後半10分に同点とされたが、後半アディショナルタイムの50分にFWマルチネリ(アーセナル)に決勝点を奪われた。

3大会連続5度目の決勝トーナメント(T)での初勝利はならなかった。しかも延長戦目前での逆転負け。8度目のW杯で「ヒューストンの悲劇」。3大会連続の16強入りとはならなかった。

1次リーグを1勝2分けの無敗で突破した日本は、スウェーデン戦から中3日での大一番。森保一監督は先発5人を変えてきた。

不動のGK鈴木彩艶(パルマ)、3バックは左から伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、谷口彰悟(シントトロイデン)、冨安健洋(アヤックス)。ボランチは鎌田大地(クリスタルパレス)と佐野海舟(マインツ)。ウイングバックは左に中村敬斗(スタッド・ランス)、右に堂安律(Eフランクフルト)。シャドーは左に前田大然(セルティック)、右に伊東純也(ゲンク)、そして1トップは上田綺世(フェイエノールト)。

対するブラジルは中4日で迎えた。スコットとランド戦(3-0勝ち)からGKアリソン(リバプール)、DFマルキーニョス(パリSG)、MFギマランイス(ニューカッスル)、FWビニシウス(Rマドリード、クニャ(マンチェスターU))ら11人同じメンバーできた。ネイマール(サントス)はベンチスタートとなった。

立ち上がりからブラジルに押し込まれる展開となったが、日本は5-4-1のブロックを敷いて落ち着いて対応。ビニシウス、クニャらに自由を与えず、シュートを打たれるも危ない場面はなかった。

日本が先制した。前半29分、佐野がセンターサークルで相手の横パスをカット。ドリブルでそのまま持ち込み、ペナルティーエリア外から右足でシュート。地をはうシュートは名手アリソンのセーブを許さず、ゴール左隅へ決まった。1-0とリードした。

1点を追うブラジルがより圧力をかけて前に出てきたが慌てない。一糸乱れぬ陣形でボールホルダーを囲い込み、完璧な守備を見せた。危なげなく前半を終了した。

W杯では過去に1度対戦している。06年ドイツ大会、1次リーグ最終戦で対戦。FW玉田圭司のゴールで先制したが、怪物ロナウドらの得点で1-4と完敗した。今回も先制点を挙げる同じ展開。しかしあれから20年がたち、日本は大きく成長した。押し込まれることも想定済み。むしろボールを持たせながら、相手のスキを突いていく。狙い通りの戦いと言えよう。

理想的な試合運びを見せた前半、そして勝負の後半に入った。

再びブラジルが押し込んできた。後半7分にはDFダニーロのクロスからギマランイスにヘディングシュートを打たれたが、GK鈴木彩艶がビッグセーブ。さらに後半9分、クロスからクニャがゴール前へ折り返しMFカゼミロ(マンチェスターU)にダイビングヘッド。決定的なピンチで日本DF陣がゴール前でブロックした。

さらに攻勢を浴びる。後半10分、ガブリエウのクロスボールからカゼミロにヘディングシュートを決められた。1-1の同点とされた。

耐える時間帯。続く後半13分には左サイドからビニシウスに持ち込まれ、右足アウトサイトでシュート。鈴木彩艶が左手の指に触れるビッグーセーブ。ボールはポストに当たり連続失点は免れた。

日本は後半21分、堂安と中村を下げてDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)とDF菅原由勢(ブレーメン)を投入。守備をより固めた。自陣に構え、ブラジルの攻撃を受けた。左右へボールを散らし、揺さぶりをかけてくる。ファーサイドへ入るクロスボールをはね返した。

後半33分には鎌田と伊東を下げて、MF田中碧(リーズ)とMF町野修斗(ボルシアMG)を送る。次の1点を争う熱戦となった。

しかし後半アディショナルタイムに失点した。後半50分、ゴール前に押し込まれた状況からギマランイスのパスから途中出場のマルチネリに右足で決められた。延長戦突入と思われた土壇場でまさかの失点を喫した。

これで通算成績は1勝12敗2分け。昨年10月の親善試合で3-2と逆転勝ち。その初勝利によって精神的な壁を打ち破ったが、王国から2連勝とはならなかった。

【ライブ詳細】佐野海舟先制ゴールもブラジルに逆転負け…3大会連続16強入りならず

【動画】佐野海舟先制ゴール!インターセプトからドルブルで持ち込み圧巻フィニッシュ