[ 2014年2月13日9時30分

 紙面から ]女子500メートルで5位に終わった小平(撮影・PNP)<ソチ五輪:スピードスケート>◇11日◇女子500メートル

 小平奈緒(27=相沢病院)が4年間の進化を証明した。2回合計1分15秒61で5位。表彰台には0秒13届かなかったが、4年前のバンクーバー五輪で12位だった種目で力は出しきった。

 3歳のとき、長野・茅野市の自宅近くのリンクに入って以来、スケート一筋。信州大時代から指導を受けて9年目の結城コーチとは、「氷と握手する」「氷と仲良くする」など独特の「奈緒語」を交えて延々と話をする。だれにも負けない情熱で競技に打ち込んできた。今季は年明けから不調に苦しんだが、あきらめなかった。結城コーチからは「4年間、世界レベルに何とか食らい付いてよくやった」と認められた。今後も現役は続ける。13日の1000メートルは500メートル以上に、メダルへの道は困難だが「強い人にも絶対はないし、弱くても絶対だめということはない」と貪欲だった。