ジャカルタ・アジア大会柔道女子78キロ超級金メダルの素根輝(そね・あきら、18=福岡・南筑高)が3日、成田空港に帰国した。

決勝では身長が約20センチ高い韓国選手に対して、最後は背負い投げで勝負を決めた。「厳しい試合になることは試合前から予想していた。日頃からやっている長身対策と、組み手争いを妥協せずに出来たことが良かった」と満足げに振り返った。

SNSなどを通じて多くの友人らからお祝いメッセージが届き、1つ1つ返信したという。8月27日が高校の始業式で、アジア大会出場のためまだ登校できていない。夏休みの思い出については、アジア大会に向けての稽古が続いたため「柔道だけ」と苦笑い。宿題も早めに終わらせて、都内での代表合宿後に提出するという。

柔道界のスーパー女子高生は約3週間後に世界選手権(20日開幕、アゼルバイジャン)男女混合団体戦を控える。「自分の役割を果たして優勝に貢献する。相手は変わらず大きいので、残りの期間でその対策をしっかりしたい」と気を引き締めた。

同便では、女子57キロ級金メダルの玉置桃(23=三井住友海上)も帰国。「気迫を全面に出して戦えて、すごく晴れやかな気持ち」と喜んだが、「アジア大会はあくまでも通過点。(20年東京五輪に向けて)さらに、ライバルの研究と体づくりをしていく」と決意を新たにした。