愛知が15年ぶり2度目の優勝を果たした。4区の三輪が区間賞の走りで抜け出して先頭に立つと、アンカー山本までトップを譲らず2時間20分12秒で逃げ切った。昨年中継違反で失格した悔しさを晴らす快走だった。2位は地元の広島、3位は昨年優勝の埼玉だった。

一斉にスタートする1区の選手たち(撮影・鈴木正章)
一斉にスタートする1区の選手たち(撮影・鈴木正章)

【1区=7キロ(高校生区間)】

12時30分スタート。まず群馬(横川)、千葉(鈴木)が引っ張る。

◆1キロ 全国高校駅伝優勝メンバーで広島の世羅高・中島が先頭に。

◆1・9キロ 栃木(郡司)が転倒。

◆3・5キロ 10分8秒。群馬(横川)が先頭で通過。

◆5・5キロ 徐々に先頭集団が絞られ、13人に。

◆中継所 福島(遠藤)と福岡(鬼塚)が激しいトップ争い。わずかの差で福島が先頭でタスキを渡す。

(1)福島

(2)福岡

(3)群馬

(4)三重

(5)京都

(6)埼玉

(7)静岡

(8)滋賀

(9)大阪

(10)長野


【2区=3キロ(中学生区間)】

群馬(大沢)が序盤で2人を抜いて先頭に。

◆中継所 群馬(大沢)が大きくリードを広げてトップでリレー。6位埼玉(円谷)は23秒差。

(1)群馬

(2)福島

(3)広島

(4)長野

(5)静岡

(6)埼玉

(7)福岡

(8)愛知

(9)三重

(10)京都


【3区=8・5キロ(社会人・大学生区間)】

群馬(塩尻)が、雪がちらつく中で快走。広島、福島、静岡が約150メートル差で2位集団を形成。

◆5キロ 埼玉(設楽啓)がじわじわと順位を上げ、2位集団に。埼玉、広島、福島、静岡、福岡、愛知、長野の7人のグループで先頭の群馬を追う。その差は20秒。

◆6キロ 2位集団から静岡、福島が遅れ、5人で追う。

◆6・8キロ 先頭の群馬から2位集団が16秒差に詰まる。

◆中継所 群馬(塩尻)がペースを崩さず走りきってトップで中継。愛知(田中)が6秒差まで詰めて2位でタスキを渡した。7秒差で広島(北)、8秒差で埼玉(設楽啓)が続いた。

(1)群馬

(2)愛知

(3)広島

(4)埼玉

(5)福岡

(6)長野

(7)福島

(8)神奈川

(9)滋賀

(10)静岡


【4区=5キロ(高校生区間)】

中継からまもなく、群馬(千明)に4人の2位集団が迫る。

◆1・5キロ 2位集団がトップに追いつき、群馬(千明)、埼玉(三井)、愛知(三輪)、広島(植村)、福岡(米満)の5人でトップグループを形成。

◆4キロ 群馬(千明)、広島(植村)が遅れ、愛知(三輪)、福岡(米満)、埼玉(三井)がトップ争い。

◆中継所 残り400メートルで愛知(三輪)がスパート。2位に6秒差をつけてリレーした。

(1)愛知

(2)埼玉

(3)福岡

(4)広島

(5)群馬

(6)福島

(7)長野

(8)静岡

(9)滋賀

(10)千葉


【5区=8・5キロ(高校生区間)】

◆2・5キロ 広島(吉田)が埼玉(中村)をかわし、2位へ浮上。埼玉も離されずについていく。

◆4キロ 広島(吉田)がスピードを上げる。埼玉(中村)に差をつけて単独2位で中間点へ。トップ愛知(青木)との差は15秒。3位埼玉、4位福岡(舟津)。

◆7・5キロ 愛知(青木)がトップを快走。2位広島。長野(関)がハイペースで追い上げ3位に浮上。

◆中継所 愛知(青木)が後続との差を広げてトップで6区へリレー。24秒差で2位広島、25秒差で3位長野。4位福岡は45秒差に広がった。

(1)愛知

(2)広島

(3)長野

(4)福岡

(5)埼玉

(6)福島

(7)静岡

(8)群馬

(9)滋賀

(10)秋田


【6区=3キロ(中学生区間)】

◆1キロ 2位広島(梶山)が3位長野(米山)との差を一気に広げ、トップ愛知(葛西)を追う。

◆中継所 愛知(葛西)がしっかり2位との差を守ってトップでリレー。2位広島が28秒差で続いた。3位埼玉は44秒差。

(1)愛知

(2)広島

(3)埼玉

(4)長野

(5)福岡

(6)福島

(7)静岡

(8)群馬

(9)熊本

(10)岡山


【7区=13キロ(社会人・大学生区間)】

トップの愛知(山本)を広島(工藤)が追う展開。

◆3キロ 先頭の愛知が平和大通りへ入る。2位広島との差は大きく変わらず。

◆4キロ 長野(矢野)が埼玉(服部)をかわして3位に浮上。静岡はロンドン五輪代表の佐藤悠基が7位から上位をうかがう。

◆5・2キロ 2位広島がトップ愛知との差を15秒に詰めた。長野、埼玉、福島、福岡、静岡と続いた。

◆6キロ 静岡(佐藤)が浮上し、福島と5位集団を形成。

◆7・5キロ トップの愛知(山本)が2位広島との差を逆に21秒に広げた。宮城の1万メートル日本記録保持者、村山紘太がグングン順位を上げてきた。

◆11キロ 愛知(山本)がトップを快走。2位広島は詰められず。3位長野(矢野)に埼玉(服部)と静岡(佐藤)が追いつき、集団に。

◆ゴール 愛知(山本)がそのまま逃げ切り、15年ぶり2度目の優勝。

優勝にガッツポーズでゴールする愛知の7区・山本(撮影・鈴木正章)
優勝にガッツポーズでゴールする愛知の7区・山本(撮影・鈴木正章)

【最終順位】

(1)愛知

(2)広島

(3)埼玉

(4)静岡

(5)長野

(6)福島

(7)群馬

(8)福岡

(9)兵庫

(10)神奈川

(11)熊本

(12)滋賀

(13)秋田

(14)岡山

(15)宮城

(16)東京

(17)栃木

(18)長崎

(19)佐賀

(20)茨城

(21)大阪

(22)大分

(23)岐阜

(24)新潟

(25)山口

(26)三重

(27)宮崎

(28)千葉

(29)京都

(30)鳥取

(31)徳島

(32)富山

(33)北海道

(34)山梨

(35)鹿児島

(36)福井

(37)愛媛

(38)山形

(39)奈良

(40)香川

(41)和歌山

(42)高知

(43)青森

(44)石川

(45)岩手

(46)島根

(47)沖縄

2位に悔しそうな表情でゴールする広島の7区・工藤(撮影・鈴木正章)
2位に悔しそうな表情でゴールする広島の7区・工藤(撮影・鈴木正章)

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