1980年モスクワ五輪の陸上男子5000メートルと1万メートルで2冠に輝いたエチオピアのミルツ・イフター氏がカナダで死去したと23日、エチオピア陸連関係者が明らかにした。72歳だった。家族によると呼吸器系の疾患を抱えていたという。

 イフター氏はエチオピア陸上界の英雄的存在で、五輪で1万メートルを2度制したハイレ・ゲブレシラシエ氏は「彼のようになりたくて競技を始めた。私の陸上人生の全てだった」と語った。