3日に開催された第93回東京箱根間往復大学駅伝の復路のコースになっていた東京都千代田区の交差点で、神奈川大の選手がワゴン車にはねられそうになっていたことが4日、規制に当たっていた警視庁への取材で分かった。規制のタイミングが遅れたためで、交通規制課は「再発防止に努める」としている。

 同課によると、3日午後1時半ごろ、復路10区で選手が国道1号の日比谷交差点を通過しようとした際、左から来た車と接触しそうになった。選手が減速して車を避け、けがはなかった。

 この交差点では選手の通過に合わせて、車両の通行を断続的に規制。交差点の手前にいる警察官が自分の前を選手が通過したことを確認すると、交差点に配置されている警察官に無線で連絡し、規制していた。

 交差点の警察官は、この選手の時も通過の連絡を受けたが「規制するタイミングが遅れ、止め切れなかった」と話しているという。同課は規制に当たる警察官の増員を検討している。