日本陸連は26日、堺市内で理事会を開き、8月4日開幕の世界選手権ロンドン大会の代表選手19人とリレー候補選手4人を発表した。

 リオ五輪のようにメダルが期待される男子400メートルリレーの代表候補には桐生祥秀(21=東洋大)と藤光謙司(31=ゼンリン)が名を連ねた。気になる走順を陸上担当の上田悠太が予想した。

 ◆1走 リオ五輪代表の山県が落選し、驚異的な加速が武器の多田が最有力。経験が少ない多田は30日からの西日本学生陸上対校の400メートルリレーで「1走をできるように(コーチと)相談したい」と意欲的だ。

 ◆2走 各国のエース級が集う。後半の爆発力があるケンブリッジが有力。バトンの受け渡しがあって距離が長く、200メートルも走れるだけに適任だ。リオ五輪で務めた飯塚も候補。

 ◆3走 有力候補は100メートル代表から漏れた桐生。10秒01の走力があり、コーナーも得意でうってつけ。飯塚が2走の場合は、ケンブリッジも考えられる。

 ◆4走 サニブラウンで堅い。不安のバトンワークも4走なら受けて走るのみで軽減される。ただ同種目は予選、決勝が同日開催。バトンミスによるリスクを避けるため、15年世界選手権のように予選は温存される可能性もありそうだ。

 リレーは7月下旬以降に出場できるかが決まる。候補選手は7月中旬に山梨県内で合宿する。