陸上の世界選手権(4日開幕、ロンドン)に出場する女子やり投げの宮下梨沙(33=大体大TC)海老原有希(31=スズキ浜松AC)斉藤真理菜(21=国士舘大)が1日、羽田空港から現地への出発前に周囲の笑いを誘った。5大会連続出場の海老原は7月9日の南部記念で参加標準記録を突破し、出場決定。そこに招待出場の斉藤(同月27日発表)と宮下(同月28日発表)を加えた3人で臨むことになった。

 横並びの3人の中央に立った海老原がまず「今回は心強さがある。3人で力を合わせて勝ちたい」と言った後に「年上と年下が加わったので、中堅になりました」と1学年上の宮下を向いてニヤリ。宮下の「ひとつしか変わらないじゃん」という切り返しにも「私は誕生日(10月28日)がまだ来ていないので、今は(4月26日生まれの宮下と)2つ違いなんです」と先輩をいじる余裕を見せた。

 その上で海老原は「同じ競技の選手なので共通の話題があるし、3人で練習できるのも大きい。全員で決勝に行けたら最高ですね。(決勝へ進む)12人のうち、3人だったら4分の1が日本人になりますから」と力を込める。宮下も「出場の連絡をもらったときは、家だったんですが、いきなり正座になりました」と明かし「全力で挑戦して、楽しめるようにしたい」。先輩のトークに圧倒されがちだった斉藤も「調整はうまくいっている。世界の舞台に立つのは初めてだけれど、いい投げをしたい」と意気込んだ。