4日(日本時間5日未明)に開幕する陸上の世界選手権(ロンドン)で現役を引退するウサイン・ボルト(ジャマイカ)が1日、同市内で会見した。

 今季の100メートルのベストは9秒95。衰え、そして優勝の本命ではないとの声もある。ただ、そんな指摘を真っ向から自信たっぷりに否定する。

 「それはお前らが書いているだけだろう。そんなこと思ったことない。準備はできている。自信は100%だ。俺は最後まで、無敵で、誰にも止められない存在で終わる」。

 そう言うと、新聞の一面で書いておくように笑顔で要求した。

 数々の世界記録を樹立した。今後、記録を破られたくないか問われると「どんなアスリートでもそう思うだろう。自分の子どもが15歳、20歳になっても俺が一番速いって言いたいし。生きているうちはそうなってほしくないね」。

 代名詞となった矢を引くボルトポーズについても語った。「考えてできたものじゃない。自然に生まれたんだ。俺の名前は知らなくても、ポーズは知っているという人がいる。それはうれしいんだ」。

 引退撤回の可能性については「それは起きない。心配するな」。これが正真正銘のラストレースになる。最後は金の無数の垂れ幕の中、お決まりのボルトポーズ。さすがはスーパースターの振る舞いで会場を後にした。