陸上男子長距離で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪と続けて2冠に輝いたモハメド・ファラー(英国)が6日、契約メーカーの企画で埼玉県川越市の東洋大を訪れ、長距離選手らを指導した。紺色の東洋大ユニホームを着用し、9日の出雲全日本大学選抜駅伝に出場する学生らに約1時間、各練習のポイントを挙げながら手本を示した。

 2000メートル走などの練習後は質問に答え「練習で試合の想定を全てこなすことが大切」などと助言。9月の日本学生対校選手権の男子1万メートルで1年生ながら日本人トップとなる3位に入った西山和弥は「世界チャンピオンと一緒に走ることができた。2000メートルも高揚しすぎて疲れなかった」と興奮気味だった。

 ファラーはトラック種目からマラソンへ本格的に転向する。来年4月のロンドン・マラソンに出場予定で「2時間8分が目標。一つ一つ(マラソンを)走りながら学び、タイムを伸ばしたい」と語った。