今年も富士山マラソン名物「地獄の上り坂」に、山梨県内の高校生らによる大応援団が登場した。

 山梨県高等学校応援連盟に加盟している33校の団員が、勾配の厳しい坂道が始まる21キロ付近に集結。初参加だった昨年の経験を生かして配置を工夫し、各所で4時間に渡ってランナーに魂のこもった熱い応援を届け続けた。

 今回の旗手長を務めた峡南高校2年の田中海斗さん(16)は「マラソンの応援はランナーが近いので、相手に声が届いていることがよく分かる。そのため、僕たちも楽しく応援できます。今大会に向けてランナーに負けないぐらい集中的に練習したので、力を出し切れた」と胸を張った。

 山梨県高等学校応援連盟の水上卓理事長(日川高校)は「去年の経験を生かし、最初から全力の応援ができました。ハイタッチも交えながらランナーを元気づけられたと思います」と話した。長時間、声をからして応援し続ける団員に対して、逆にランナー側から「ありがとう!」「頑張って!」と感謝やねぎらいの言葉を掛けられた。詰襟の学ランに身を包んだ伝統的な応援パフォーマンスは好評で、立ち止まって記念撮影する外国人ランナーの姿も目立った。