東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)で4連覇を狙う青学大が12日、都内の青山キャンパスで壮行会を行った。今季は10月出雲が2位、11月全日本が3位と無冠が続く。田村和希と並ぶエース下田裕太(ともに4年)の不振はV逸の大きな要因の1つ。個の力をまとめる「ハーモニー大作戦」を掲げた原晋監督(50)は4連覇へ、両エースの「ハーモニー」を最重要課題に掲げた。

 最大の「ハーモニー」は、2枚看板のエースが並び立つことだ。原監督は「駅伝はもちろん、春のトラックシーズンから、下田と田村の2枚がぴたっと合ったことはなかった」と、今季いまだ無冠の理由を振り返りながら言った。

 夏場までは下田、田村ともに故障を抱え、本調子ではなかった。復調した田村は出雲、全日本ともに区間賞も、下田は左足にできたマメの影響で本来の走りができていない。だが、ここにきて下田は「順調に上がってきている」と復調気配。原監督も「今年初めて、2人がはまってきているね」と目を細めた。

 圧勝してきた3年間と違い混戦が予想される今回の箱根。壮行会後の会見で、田村は「前半から抜け出したい」と序盤の1~3区を希望。下田は、原監督のプランにある山登りの5区も含め「どの区間でも区間賞を取る」と断言した。「ハーモニー大作戦」の成否は両エースが握っている。