第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(18年1月2、3日)の区間エントリーが29日に発表された。

 優勝候補の一角・東海大は、関颯人(2年=佐久長聖)、阪口竜平(2年=洛南)、鬼塚翔太(2年=大牟田)を1区から3区まで並べ、関と鬼塚と並び注目されている館沢亨次(2年=埼玉栄)は補欠に回った。両角速監督(51)は「関、阪口、翔太のSSSでいきます」と宣言した。

 そして、重要な1~3区の選考理由を語った。

 1&3区 鬼塚は前回、区間2番でいい働きをした。でも全日本大学駅伝の1区でもたついたので、今回はやめておこうと。それで関を入れた。

 2区 阪口については「報道を見る限り、皆さん、脅威なのかと。15キロしか走ったことがないですし、1万メートルもハーフもやったことがない。本人が(報道で)おだてられたのか『やってみたい』と言い、下見したら『いけます』と生意気なことを言いまして、いかせようか…という軽いノリです。未知数なものを持っているので期待している。

 館沢については、11月にオランダで開催され、阪口が日本人最高の6位に入ったセブンヒルズロードレース15キロメートルで33位と沈んだことが落選の要因になったと指摘。「補欠でもあり、入れる可能性もあり…というところ。出雲も全日本も比較的、短いところに回り、箱根大丈夫かな? というのが実際のところ」と説明した。

 選考の過程について聞かれると「本当に昨日の昨日まで悩みまして…16人が、きちんと走れている。突出した選手はいないが、みんな力がある。4回まで変えられるので、いろいろな含みは残しています」と語った。

 理想のレース展開について聞かれると「勢いのある3人を前半に並べている。平塚中継所にいいところで入って。3区の(キャプテン)春日千早も都道府県対抗駅伝でも3区で、実業団選手を後ろに回して積極性のある走りをした。(往路は)3番でゴールできたら上等かな。そこからジワジワ攻めて9、10区で逆転できる展開に持っていければ」と言い、笑みを浮かべた。【村上幸将】