今大会最年長、72歳の拓大・岡田監督は躍進の4位に胸を張るように言った。「4位から5、6位ぐらいにはなれるって公言していたからね」。1区13位の出遅れを2区のデレセが区間5位、8人抜きで5位に押し上げ、4区の西で4位に。5区の戸部が粘りの走りでその順位を守り切った。

 岡田監督は実業団で女子を指導した後、06年には母校・亜大をサプライズ優勝に導き、08年2月に拓大監督に就任した。「当時は選手に箱根を走りたいという気持ちを感じなかった」と振り返るが「オレの言う通りにすれば必ず(箱根に)連れて行ってやる」と、孫世代の選手を鼓舞しながら地道な強化を続けてきた。

 今年のチームスローガンは選手たちが考えた「責任感」。復路について岡田監督は「我慢のレースになる」と分析したが、教え子たちがスローガンを忠実に実行すれば、最低目標のシード権どころか、過去最高の総合7位を上回ることも夢ではない。