帝京大が往路12位から巻き返し、2年ぶりにシード権を獲得した。

 立役者は、メンバー変更で6区に起用された横井裕仁(3年)だった。昨年も山下りの6区を走った経験を生かし、区間4位で5人抜きの快走。復路6位のチームに勢いをもたらした。「練習でも上りより下りの方が得意ですが、他のトップ選手と比べたら、下りのスピードは速くない。むしろ下りが緩くなったラスト5キロから粘ることを意識しました」。昨年は区間9位だったが、タイムも40秒縮めた。

 一方で、前日の往路2区で区間11位だった畔上和弥(3年)は「目標が3位だったので、正直まったくうれしくない。僕がいまひとつ、エースらしい走りができず、後ろの8人に影響してしまった。力不足を感じました」と、悔しさをあらわにした。