過去4連覇を含め6度の総合優勝を誇る名門、駒大がシード落ちした。09年13位以来9年ぶりのシード圏外に、大八木監督は「駒大らしい泥臭い練習で、一からやり直し」と、基本的な練習を地道にやる原点に活路を見いだした。

 5区でつまずいた往路同様に、復路は7区の工藤駅伝主将が大ブレーキ。エースだが、3年の夏から踏ん張りがきかない癖が続き、2区を外された。それでも「恩返しをしたい」という気持ちに、大八木監督は「親心が出た。スパッと外せなかった」ことで起用。区間14位に終わり、浮上はならなかった。

 前回、シード落ちした翌年の10年、復路優勝で総合2位とすぐに復活を遂げた。それ以降、6年間はトップ3を堅持しただけに、大八木監督は「常勝駒大を復活させる」と意気込む。ただ、「人を育てるのはなかなか大変」と、本音ものぞかせた。