陸上男子の桐生祥秀(22=東洋大)が15日、都内で行われたデイリースポーツ制定2017年度ホワイトベア・スポーツ賞の表彰式に出席した。

 昨年9月の日本学生対校選手権(福井)100メートルで日本人として初めて10秒の壁を突破する9秒98をマークしたことが評価され、13年度、昨年度に続いて個人としては3度目の受賞になった。

 「これからも4度、5度と賞をいただけるように頑張ります」と喜びを語った桐生。今月からじっくり冬季トレを積み、2月下旬のオーストラリア合宿で今季へ準備を整えるが、初レースついては未定。昨年10月末まで大会に出場していたたこともあり「今季のスタートは遅くなりそうです」。

 今春の東洋大卒業後は陸上部のない日本生命に所属し、引き続き大学を拠点に記録更新、20年東京五輪を目指す。「社会人になってどうなるか分かりませんが、自己ベストが日本記録なので、少しずつでもベストを更新していきたい。五輪でも個人で活躍できるようにしたい」と明るい表情で抱負を明らかにした。