2020年東京五輪代表選手選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権をかけた大会で、一般参加の中村匠吾(25=富士通)が2時間10分51秒で日本人最高の7位に入りMGC出場権を獲得した。

 レース後の中村は「練習はしっかり出来ていたので、後は自信を持って走るだけだと思っていたので、最後はギリギリだったが、MGCの権利を獲得できて、次の大会に向けていいレースが出来た。ラスト1キロで、時計を見てギリギリだなと思い、ここまで来て逃したらもったいないという気持ちで必死に走りました。競技場に入って声援が力になった。先輩方や自分たちの世代が非常にいい日本のマラソン界を盛り上げているので自分たちも続きたいという思いがあったので、タイムはまだ及ばないがきっかけになった」と話した。

 ◆グランドチャンピオンシップ(GC) 2019年9月以降に開催予定の20年東京五輪マラソン代表選考会の名称。GCで男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「GCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はGC出場権を獲得する。男子は北海道、福岡国際、別府大分毎日、東京、びわ湖毎日がGCシリーズに指定されている。