男子マラソンで日本歴代5位の自己記録2時間6分54秒を持つ井上大仁(25=MHPS)は27分56秒27で6組2着だった。

残り200メートルから15年世界選手権男子1万メートル代表の鎧坂哲哉(28=旭化成)に競り負けたが、28分8秒04だった自己記録を更新。「28分20秒前後」を目標にしていたそうで「ベストが出ると思っていなかった。もっと勝負の場で出した27分台が本当の価値を持つと思う。いつかそれができるように。今日は1つのステップとして捉えていけたら」と振り返った。

10月のシカゴで大迫傑(27=ナイキ)が2時間5分50秒の日本記録を更新した。「歯がゆさ、悔しさはあるが、大迫さん、設楽さんは出して当然のレベル。自分もそこに到達しないと。いい目標ができた」と捉える。今後のマラソンについては「今、自分に何が大事か慎重に選んでいきたい」と口にした。

20年東京オリンピック(五輪)ではマラソンのスタートが朝7時から前倒しされ、朝5時半から6時となる可能性がある。井上は「みんな同じ状況。しっかり合わせていきたい」と話した。

日本勢男子32年ぶりの金メダルを獲得した今夏のジャカルタ・アジア大会も朝6時号砲だった。ただ「めちゃくちゃ眠かったです」と裏話を披露。深夜1時半に起床し、発着点のスタジアムに到着すると、朝4時半から5時前まで仮眠をとったという。「ペースが遅かったので、体は動きました」と明かしていた。