仙台育英(宮城)が令和初の全国高校駅伝を26年ぶりの男女アベック優勝で飾った。男子は7区でアンカーの吉居駿恭(1年)がトラック勝負を制し、2時間1分32秒でゴールした。15年に世羅(広島)が樹立した大会記録に14秒まで迫る歴代2位のタイムで12年ぶり8度目の栄冠となった。

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仙台育英が、高速レースを制した。喜早駿介(3年)がエース区間の1区で、10キロを28分58秒の6位でタスキをつなぎ、2区の白井勇佑(2年)が区間賞、6区のケニア人留学生ディラング(2年)が区間新を達成するなど、後続が全員区間1桁順位で、最後は3秒差で優勝を決めた。これまで1区の28分台は、日本人では長野・佐久長聖の上野裕一郎しか成し遂げてなかった。それを7人が記録するハイペースだった。

「ラスト1キロで離されてしまって、課題の残るレースだったが、チーム全員でつかんだ優勝だと思います。タイムは意識せず勝負しか考えていませんでした」と喜早。憧れはマラソン日本記録保持者の大迫傑。卒業後は大迫を過去に指導した両角監督のもとで走るため東海大に入学する。ルーキーで出雲、全日本、箱根の3大駅伝出場を目指す。